「私」という自我(エゴ)

あなたが「私」と認識している存在は

本当のあなたではありません。

 

この本当の自分ではないあなたを

強く認識したり、

本当の自分ではないあなたを

自分だと強く意識すればするほど

自我(エゴ)は強くなり

いろんな感情や思考にとらわれ

苦しみ、悩まされます。

 

しかし、あなたが考えている

「私」という存在は

本当のあなたではないのです。

 

本当のあなたは

全てと同じ、

純粋なエネルギーでしかありません。

全ての物資も神様も人間も

元をたどれば

全て同じエネルギーです。

そこに概念という枠組みに

エネルギーが入ることで

「それ」になります。

 

水が入れ物で形が変わるように

概念という「意識のエネルギー」と

交わることで

神様にもなり、人間にもなり、物質にもなります。

 

その「人間」という概念に

自分の意識を置き続けることが

自我(エゴ)を強力にしている原因になります。

 

「私」という

人間である、という概念にとらわれることで

「私」が苦しい思いをしている

「私」がつらいと思っている

「私」が不安を感じている

など

「私」が中心の世界から

意識が外れなくなり、

ゆえに悩み苦しまなければなりません。

 

しかし

今あなたが「私」だと感じている存在が

そう思い込んでいるだけだとしたら

今感じている感情は誰が感じているのか。

それは自我(エゴ)が感じているにすぎないのです。

 

自分が自我(エゴ)に意識を合わせているから

いろんな感情や思考が湧いてくるのです。

では、

意識を自我(エゴ)から外し、

今感じている感情は

「私」という自我(エゴ)が感じていることだと認識し

「自我(エゴ)という存在」が感じていることを

俯瞰して眺めてみてください。

「この感情は私という自我(エゴ)が感じているだけ」

という思いで眺めていると

あれだけいろんな感情や思考が出てきていたのに

出てこなくなると思います。

それが自我(エゴ)との分離です。

本来の自分に戻れた瞬間です。

 

あなたが「私」と感じているものは

自分の意識と自我(エゴ)を一体化させたからです。

自我(エゴ)と自分を一体化させなければ

あなたを苦しめるものはありません。

 

静かで穏やかな世界です。

 

記憶、経験、感じた感情など

自分として、人間として感じてきたものを意識することは

自我(エゴ)にとらわれるということです。

 

自我(エゴ)に意識を合わせないでください。

あなたが「私」だと思っている存在は

あなたではありません。

それは自我(エゴ)にそう思わせられて

いるだけです。

本来の自分から意識を外さず

常に本来の自分であり続けてください。

そうすれば心安らかに過ごせます。